プレスリリース
2011年8月25日
報道関係者各位
アイエニウェア・ソリューションズ株式会社



アプリケーション組み込みの市場をリードするRDBMSパッケージ
「SQL Anywhere(R)」の最新版「SQL Anywhere 12」日本語版を発売

〜 最新バージョンでは革新的なスケールアウト構成、空間データ対応、自己管理機能を強化 〜
〜 「Ultra Light」のiPhoneおよびAndroid対応 〜

 

アイエニウェア・ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:早川典之、以下 アイエニウェア)は、同社の自己管理型高性能RDBエンジン「SQL Anywhere(R)」、モバイル向け小型RDBエンジン「Ultra Light」、他社製データベースとの双方向データ同期ミドルウェア「Mobile Link」からなるパッケージSQL Anywhereの最新バージョンとなる「SQL Anywhere 12」日本語版の販売を開始いたしました。

SQL Anywhereは、アプリケーションへの組み込が容易で、自己管理に優れ、かつ最低限の管理で済む手離れの良いRDBのため、ITのサポートがほとんど受けられない場所で利用する業務アプリケーションとして最適な製品です。アプリケーション開発者のデータベース開発への負担を減らすことを最大の目的として作られた様々な機能は、2万人以上の開発者がすでに多くの業務アプリケーションの裏で利用しています。

信頼性の高いメーカーサポートを提供し、バージョンアップ毎に既存顧客のリクエストに応える形で、より大規模なシステム向けデータベースとしての機能強化を図ってきたSQL Anywhere は、今バージョンで革新的なスケールアウト構成をとることが可能となり、複雑なクラスタ構成をとることなく、大規模な読み取りやレポーティングなどの参照系システムの負荷を効率的に分散することができるようになりました。ミラーリング構成と組み合わせることで高可用性の高いシステム構築が可能です。
また、サーバースレッドの自動チューニングや、統計情報管理の自己ヒーリングなど、増大するデータの処理スピード向上のための自己管理機能を一層強化いたしました。

一方、急速に拡大するスマートフォン市場のニーズに応え、小型で軽量なモバイル向けRDBエンジン「Ultra Light」では、iOSやAndroidといったスマートフォンOSに対応し、Oracleなどの基幹データベースのデータをオフラインで高速検索・更新する必要のある社外業務アプリケーションでiPhoneやAndroidのスマートフォンを利用することが可能になりました。また、今回新たに加わったSQL AnywhereUltra LightMobile Linkにおける空間データのサポートにより、トラッキングやロケーションアウェアクエリの同期など、社外業務アプリケーションに役立つ機能を強化いたしました。

■ SQL Anywhere 12の主な新機能および強化点は以下のとおりです:

1) 読み込み専用スケールアウトのサポート

読み込み専用スケールアウトは、データベースへの読み取り専用アクセスを必要とするレポート作成やその他の操作に伴う負荷の軽減を可能にする構成です。SQL Anywhere 12 では、読み取り専用スケールアウト機能を利用することで、複数のデータベースサーバーに負荷を分割した場合と同等のスケーラビリティがアプリケーションで実現できるようになりました。スケールアウトサーバー群は、ツリー構成をとり、自己管理が可能です。
2) 革新的な自己管理機能
  • 常に変化するワークロードに自動的に適応するサーバースレッド自動チューニング
  • 統計情報管理の自己ヒーリング
  • 同期時の動的キャッシュサイジング
サーバースレッド自動チューニング機能により、必要に応じてワーカータスクを動的に追加または削除することで、最適な MPL(マルチプログラミングレベル)を判別する処理が簡素化され、スループットの向上を実現するとともに、環境の作業負荷が変動した場合にも適切な対応が可能になりました。また、カラム統計を収集し、誤りを検出した場合に自動的に修正する統計情報管理の自己ヒーリングにより、クエリ実行の向上とパフォーマンスを強化いたしました。
3) 空間データのサポート

空間データをSQL AnywhereUltra LightMobile Linkでサポート。空間データの格納やクエリ実行、同期に対応いたしました。
  • OGCやSQLMMといった標準空間データのタイプやAPIをサポート
  • SHAPEファイルのネイティブインポートや、KML、GML、SVGフォーマットのエクスポート機能のビルトイン
  • 管理ツールに空間データ機能をサポートする 2 種類の新しいウィザードを用意。Create Spatial Reference System ウィザードでは新しい空間参照系を作成。Create Unit Of Measure ウィザードでは空間データ用の新しい測定単位を作成
空間データは、定義された空間内でのオブジェクトの位置、形状、および方向を規定したデータです。SQL Anywhere では、空間データは、ポイント、曲線 (ラインストリングおよび円弧ストリング)、ポリゴンなどの形をとる、2D 幾何形状として表現されます。
SQL Anywhere での空間データのサポートにより、アプリケーション開発者は空間情報と実際のデータを関連付けることができるようになり、たとえば、店舗情報のテーブルでは、店舗の場所をポイントとして格納したり、店舗の配送領域をポリゴンとして格納したりすることができます。
4) モビリティーツール
  • 様々なデバイスプラットフォームの大規模同期環境を効果的に管理、監視、診断、配布できるツール類を用意
同期に参加するリモートデータベースを管理者側で一元的に、システム全体を管理できるようになり、データ交換環境の簡素化、自動化を強化。同期環境で発生した問題を管理者側で迅速に特定して解決できるようになりました。また統合データベースでローカルデータベーススキーマを維持管理することにより、管理者は同期時のパフォーマンス向上を実感できます。また統合データベース、グループ、同期モデル、リモートタスク、ネットワーク共有などで構成される同期プロジェクトを作成できるようになりました。
5) 開発者の生産性向上
  • Oracle/MySQLとの互換性
  • .NET4.0およびVisual Studio 2010のサポート
  • 全文検索のフィルタリング機能
アプリケーションプログラマーによって採用されてきたテクノロジーのサポートを強化し、移行時に Oracle および MySQL の開発者が直面する問題を緩和するため、シーケンスのサポートを提供するとともに、単一の文によるデータベース内のオブジェクトの作成や置換にも対応し、コード行数の削減や開発期間の短縮を実現いたしました。また、最新の Microsoft Visual Studio および .NET Framework テクノロジーのサポートにも対応し、アプリケーション開発者は、そのまま Visual Studio 2010 および .NET Framework 4.0 (ADO.NET Entity Framework を含む) を使用して、SQL Anywhere データアプリケーションを実装できます。

■ 出荷開始

2011年8月25日(木)

■ SQL Anywhere について

SQL Anywhereは、信頼性の高いメーカーサポートを提供するRDBMSパッケージです。
モバイルシステムにおいても、15年以上の実績を誇り、「動かない・使えないシステム」にさせない、「使えるシステム」にするための優れたインフラテクノロジーを提供しています。

以下の基本コンセプトを変わらず維持し、世界中の開発者に愛され続けています。
  • 高価なハードを必要としない軽いRDBMSながらフル機能のSQLに対応
  • 開発者・管理者ともに使ってわかる他社と比較にならないほどの使いやすさ
  • データベースチューニングの資格は必要なく、データベース側の優れた技術により実現される初期設定での高パフォーマンス
  • アプリケーションへの組み込みの容易さ、 また、エンドユーザーにデータベースの設定・使用を意識させないソフトウェア開発の支援
  • Windowsのサーバー系からモバイル系、Linux、UNIX、Macなどマルチプラットフォーム対応。OS間の移行はデータベースファイルとログファイルのコピーだけの相互運用性とオープンなアーキテクチャー
  • 増え続ける顧客のデータに対応するパフォーマンスの向上など、既存顧客の要望に柔軟に対応

SQL Anywhere 12 パッケージに含まれる主なコンポーネント

SQL Anywhere 自己管理型高性能RDBMS。Windowsの他、Linux、Unix、Mac間でバイナリ互換。
省リソースで稼動。ANSI準拠。ゼロアドミニストレーション。
フル機能:トリガー、SQL、Java、C、CLRストアドプロシージャー、テーブルファンクション、マテリアライズドビュー、イントラクエリーパラレリズム、ミラーリングによるホットフェールオーバー、WINDOWを含むOLAP機能、再帰クエリー、全文検索機能、マルチデータベース
Ultra Light SQL Anywhereの「超高速」、「省リソースで動作可能」など優れた機能性を、スマートフォン、組込デバイス等、リソースの限られた環境向けにさらに最適化した超小型RDBMS。
iPhoneやAndroidの他、Windows CEやWindows Mobile、Embedded Linux、BlackBerryなどのモバイルOSにも幅広く対応
Mobile Link 基幹データベースサーバーと複数のクライアント端末上のデータベース間で、必要なデータを柔軟に双方向同期させる信頼性の高いテクノロジー。対話形式のウィザードに従っていくだけで簡単に同期アプリケーションが構築できます。
統合データベースはアイエニウェアの高性能RDBMS「SQL Anywhere」はもちろん、OracleやSQL Serverなど様々な他社製基幹データベースにも対応、十数万台規模のエンタープライズモバイルシステムの実績

■価格

SQL Anywhereでは、以下のエディションを用意しています。
有償
Workgroup Edition ■ネットワークシートライセンスモデル価格:\138,000 (5クライアントライセンス付)
■CPUライセンスモデル価格:\399,000/CPU(ソケット・チップ)物理CPUをカウント
最大2CPUまで使用可。Windows、Linuxに対応。
シートモデルでは、クライアントサーバーで使用する場合の1サーバー/5クライアントのライセンスに加え、同期クライアント5ユーザーのライセンス付
Standard Edition ■ネットワークシートライセンスモデル価格:\293,000 (5クライアントライセンス付)
■CPUライセンスモデル価格:\856,000/CPU(ソケット・チップ)
より一層の信頼性と高パフォーマンスを求めるお客様向け。基本機能に加え、ハイアベイラビリティ(高可用性)関連のオプション機能が追加されています。最大4CUで、Windows、Linux、Solarisでもご利用いただけます。
シートモデルでは、クライアントサーバーで使用する場合の1サーバー/5クライアントのライセンスに加え、同期クライアント5ユーザーのライセンス付
Advanced Edition ■ネットワークシートライセンスモデル価格:\2,145,000 (25クライアントライセンス付)
■CPUライセンスモデル価格:\560,000/CPU(ソケット・チップ)
Standard Editionのすべての機能に加え、今回新機能として加わった読み込み専用スケールアウト オプション、インメモリランタイム、FIPS暗号化機能が付加されており、レポーティングや分析エンジンとしての活用に最適です。CPUの使用制限はなく、Windows, Linux、Solarisでもご利用いただけます。
シートモデルでは、クライアントサーバーで使用する場合の1サーバー/5クライアントのライセンスに加え、同期クライアント25ユーザーのライセンス付
OEM 認証Edition OEM契約では必要な機能のみを選択して契約できるため、多くのソフトウェアベンダーが利用しています。
無償
Developer Edition 開発者用
開発とテスト用途向けに無償でご利用いただけます。CPUの使用制限はなく、すべての対応プラットフォームでご利用いただけます。
Educational Edition 教育機関、非商用リサーチ、学術用途等
高等教育以上の教育機関において、教育、非商用リサーチおよび学問のために、学生や教職員が使用する場合に無償で利用いただけます。CPUの使用制限はなく、Windows、Linuxでご利用いただけます。
Web Edition 小規模なWebシステム向け
インタラクティブなWebブラウザベースのクライアントアプリケーションの用途向けに提供。ブラウザアプリケーションの開発および配布に最適です。CPUの使用制限はなく、Windows、Linuxでご利用いただけます。
60日間限定評価版 お気軽にお試しいただくためのエディションです。

<参考>

ネットワークの接続状況に依存しない確実なデータアクセスと快適なレスポンス

データベースへの読み込み専用アクセスを必要とするレポートなどの操作の負荷を軽減

###

アイエニウェア・ソリューションズ株式会社について
アイエニウェア・ソリューションズ株式会社は、アプリケーションのパフォーマンス、信頼性、運用効率性の向上を実現する、軽量で堅牢なデータベース 「SQL Anywhere」のパッケージソフトや機器組み込みのためのOEM供給をはじめ、保険・介護・流通・物流を中心とする各業界向けに通信環境に左右されない、柔軟なモバイルエンタープライズソリューションを提供しています。
● アイエニウェア・ソリューションズ株式会社  ホームページ: http://www.ianywhere.jp/


【本件に関するお問い合わせ先】

アイエニウェア・ソリューションズ株式会社 営業推進室 担当 伊藤 沢 
TEL: 03-5544-6400  E-mail: Sawa.Ito@ianywhere.com

ヒル アンド ノウルトン ジャパン株式会社 担当: 南宮 祥子 
Tel: 03-4520-5812(直通)  E-mail: shoko.nangu@hillandknowlton.co.jp

特記事項 この文書に含まれる歴史的事実以外の記載は、U.S. Private Securities Litigation Reform Act of 1995に規定された将来の予測に基づく表明です。当社に関して使用された「見込む」、「確信する」、「期待される」、「推定する」、「意図する」、「可能性がある」、「予定である」、「予想される」、「予測される」および同様の表現は、このような将来の予測に基づく表明を示すためのものです。当社は予測に基づくいかなる表明についても、公的に更新、もしくは変更するいかなる義務も負いません。予測に基づく表明には、実際の結果と予想を大きく異ならせるようなさまざまなリスクや不確定性が含まれています。当社の将来の業績に影響する可能性のある要因については、最新版の年次報告書(Form 20-F)を含む、SAPが米国証券取引委員会(SEC)に提出した資料に詳細に記載されています。予測に基づくこれらの表明は、それぞれの日付においてのみ有効な表明であり、過度な信頼を置かないよう読者の方々にお願いいたします。

*iAnywhere、iAnywhere Solutions、SQL Anywhereは米国法人iAnywhere Solutions, Inc.または米国法人Sybase, Inc.の米国、日本その他の国における登録商標、商標、またはサービスマークです。 記載されているその他の企業名や製品名は、該当、関連する各社の商号、商標の場合があります。

 
 
BACK:プレスリリース トップページ
 
 
 
このウインドウを閉じる
 
Copyright 2011 iAnywhere Solutions K.K.