ULUtil を使用してフル・フットプリント・データベースと共に Ultra Light アプリケーションをPalm デバイスに配備

 
 

本書では、ULUtil ユーティリティを使用してフル・フットプリント・データベースと共に Ultra Light アプリケーションを Palm デバイスに配備する方法について説明します。

Ultra Light Palm ユーティリティ (ULUtil) は、Ultra Light アプリケーションのリモート・データベースに格納されたデータをすべて削除する Palm Computing Platform アプリケーションです。ULUtil ユーティリティは、データのバックアップと削除の両方を目的として設計されています。このユーティリティは、C:\Program Files\Sybase\SQL Anywhere 8\ultralite\palm\68k\ULUtil.prc にあり、Palm デバイス専用に設計されています。


要件


・SQL Anywhere Studio 8.0.2 (Mobile Link および Ultra Light コンポーネントを含む)
・Palm デバイス (本書では、Palm V と Palm OS 3.5.1を使用)
・Palm Desktop 3.1
・HotSync Manager 3.1.0

各手順では、Palm Desktop と HotSync Manager を使用します。Palm Desktop と HotSync Manager で使用する設定は、すべて仮のものです。


ULUtil.prc と CustDB.prc を Palm デバイスに配備する

1. Palm Desktop と HotSync Manager を起動します。

2. Palm Desktop で [インストール] アイコンをクリックして、 C:\Program Files\Sybase\SQL Anywhere\ultralite\palm\68k ディレクトリから ULUtil.prc と CustDB.prc をインストール ツールに追加します。



3. [完了] をクリックし、次の同期の完了時にこれらのファイルがインストールされることを伝えるメッセージが表示されたら [OK] をクリックします。

4. Palm デバイスを使用して HotSync 同期を実行し、PC と同期します。この同期によって、ULUtil.prc と CustDB.prc が Palm デバイスに転送されます。メニューのアイコンをチェックして、これらのアプリケーションが Palm デバイスに表示されることを確認します。

同期に失敗した場合は、HotSync Manager をチェックして、Palm デバイスが同期用に正しく設定されていることを確認してください。

5. [スタート] − [プログラム] − [Sybase SQL Anywhere 8] − [Mobile Link] − [同期サーバのサンプル] を選択して、サンプル Mobile Link 同期サーバを起動します。

6. CustDB アプリケーションを開きます。このアプリケーションは、同期のために使用する従業員 ID を入力するように要求します。従業員 ID として、50 を入力して [OK] をクリックします。

フットプリント・データベースにはデータが格納されていないため、定義済みの製品は存在しません。HotSync 同期を実行してから次に進むことを求めるメッセージが表示されます。



7. [OK] をクリックして、HotSync 同期を実行します。サンプル Mobile Link 同期サーバが実行されている必要があります。

これにより、必要なすべてのデータがフットプリント・データベースに同期します。データは、Mobile Link サーバを使用してHotSync Manager によって転送されます。




転送が完了すると、Mobile Link 同期サーバ・ウィンドウに「同期に成功しました」と表示されます。

8. CustDB アプリケーションを再起動して、すべてのデータがフットプリント・データベースに転送されたことを確認します。



9. CustDB アプリケーションを終了して、ULUtil ユーティリティを起動します。

10. バックアップするアプリケーションのデータを選択します。ここでは、[CustDB] を選択してから [バックアップ (Backup)] チェック ボックスをオンにします。



11. 次回の HotSync 同期の完了時には、フットプリント・データベースのバックアップ・コピーが C:\Palm\user_name\Backup に保存されます。user_name は、デバイスのユーザ名です。この同期のためには、サンプル Mobile Link 同期サーバが実行されている必要があります。実行されていないと、CustDB アプリケーションの使用時に通信エラーが発生します。

12. HotSync を使用してデバイスを同期します。ファイル ul_udb_Syb2.pdb が C:\Palm\user_name\Backup に現れます。このフットプリント・データベースのコピーは、CustDB.prc ファイルと共に配備できる状態にあり、完全なデータベース・セットアップを提供します。そのため、アプリケーションを配備するときに同期を行う必要はありません。

13. ul_udb_Syb2.pdb ファイルを C:\Palm\user_name\Backup から別のディレクトリにコピーします。

14. バックアップ設定を変更して、HotSync 同期を実行するたびにul_udb_Syb2.pdb ファイルがバックアップされないようにします。

手順 10 では、このファイルがバックアップされるように CustDB アプリケーションを設定しました。ULUtil を起動して CustDB アプリケーションを選択し、[バックアップ] チェック ボックスのチェックマークをクリアすると、バックアップ・ステータスを変更できます。また、CustDB アプリケーションを起動するたびに Ultra Light はバックアップ設定をオフにリセットするため、CustDB アプリケーションを再起動してバックアップ・ステータスを変更することもできます。

注:C:\Palm\user_name\Backup に保存されたデータベースのバックアップ・コピーをこの場所から削除しなかった場合は、CustDB アプリケーションを削除して HotSync と同期すると、ul_udb_Syb2.pdb のコピーがバックアップ・ディレクトリから削除されます。これは、CustDB アプリケーションが存在せず、バックアップ・ディレクトリが同期後に更新されるために起こります。
フットプリント・データベースのコピーが正しく配備されることをテストするには、CustDB アプリケーションとULUtil ユーティリティを Palm デバイスから削除します。次に、Mobile Link 同期サーバのサンプルを停止してから、HotSync を使用してデバイスを同期します。


CustDB アプリケーションとULUtil ユーティリティのコピーを削除するには、次の手順に従います。

1. Palm デバイスの左上隅に表示される時間、またはメニュー・アイコンをクリックして、[削除 (Delete)] を選択します。




2. CustDB とULUtil を強調表示して [削除] を選択することにより、その両方を削除します。

3. 完了したら [終了] をクリックし、HotSync 同期を実行します。

4. この時点で CustDB アプリケーションとULUtil ユーティリティは Palm デバイスから削除されています。Palm Desktop で、[インストール] をクリックします。

5. C:\Program Files\Sybase\SQL Anywhere 8\utlralite\palm\68k から CustDB.prc を選択し、ul_udb_Syb2.pdb を移動された場所から選択します。これにより、上記ファイルが Palm デバイスにインストールされます。

6. [完了] をクリックしてから [OK] をクリックします。

7. HotSync を使用して Palm デバイスを同期します。

8. CustDB アプリケーションは、データが埋められたフットプリント・データベースを使用して起動します。同期してデータをデータベースに取り込む必要はありません。



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